Thursday, February 7, 2008

発見と見失い

春でよかったなとトレバーは思った。まだ冬であればその長い距離歩けないはずだからだった。その三番目のアイザック・メンデルの住所に行くのに数時間がかかった。でも、それはトレバーに考える暇を与えた。というより、残念ながら、それはトレバーに考える暇を与えた。そしてその考えの結果は「何やってるんだ、僕」だった。頭の中で言ったか声をかけて叫んだか少し曖昧だ。確かなのはトレバーがこの変わった探検のために数十マイルを歩くことは普通はするはずがないことだと気がついた。

しかし、もっと考えたら、ただ狂っているわけでもないということにも気がついた。アレックサンドラ・メンデルの大切さを違算したとは思わなかった。知るはずがないこと、その謎の女の毛色などが勝手に頭の中に浮かんでいた。時々本当はその人のことは知るけど記憶ははっきり見えないという気持ちがした。僕は洗脳されたかと思った。実は、探していた人はほかのまだ調べていないところよりアイザック・メンデルのところにいる証拠は全然なかったが、そこにいる気分があった。でも、時間が経って、考えすぎだろうと思ってしまって、ただその脳に残った住所まで歩いていった。

覚えていたとおりそのところは住宅であるまいとも言えるところだった。まだこれは本当にいいのかと思って、ビルの名前を呼んだ。

米国中西部中央言霊研究所。。。っか。冗談だろうな。」

自信なさそうなトレバーがドアまで行ってノックした。呼び鈴はなかったからだ。一分ぐらい経って、ドアが開いた。開けたのは背が低い少し年寄りの男だった。トレバーは本当にいるかどうか分からないような顔で外をゆっくり見ていた。少なくても僕はこんなに狂っていないと自分を慰めながら、トレバーは話しかけた。「すみません。アイザック・メンデルでいらっしゃいましょうか。」

「はい。メンデル所長です。何でしょうか。」

自然的に速く答えたことにトレバーはちょっと吃驚した。なぜかというと、この人はよく客さんを迎えに行くようには全然見えなかったからだ。そのビルも、本当に研究所だと信じることまだ決めていなかったけど、客さんが来るようなビルじゃなかった。でもその人は信じられないほど分かりやすかった。トレバーには変な気持ちがした。「あの~、失礼しますが、アレックサンドラ・メンデルという方ご存知でしょうか。」

その年寄りはトレバーをじっと見詰めた。表情には見覚えの気配があったといえるだろう。「娘のことか。中入っていいよ」と言って、ビルの中に消えた。

トレバーは安心した。ついに見つけたと思った。しかし、嬉しくはなかった。毛色以外にまだアレックサンドラ・メンデルとはどういう人か全然分からなかったから喜ぶべきかどうか分からなかった。ただドキドキしてアイザック・メンデルの後を追った。

ビルの中はちょっと汚くて変な臭いがした。廊下にメンデル所長が立ち止っていた。客がいるとは忘れたように見えたから、トレバーが躊躇ってもう一度話しかけた。「あの~。すみませんが、お娘さん今いらっしゃいますか。」

「あ、あいつはね、行方不明だ。」

トレバーの期待感が腹を立てて頭の中で強い文句を言い始めた。「そうなんですか」とトレバーが自分を抑制しようとしながら答えた。多分、行方不明ということはこの人の所為じゃないとは分かった。でも、数十マイル歩いたのに。

「うん。数週間前からね。」

随分平気な答え方じゃないかとトレバーは思った。僕は、ただ知らない人、いや、多分知らない人はこんなに怒って、父であるこの人は全然気にしていない。どんな親子関係あるかな、この家族。しかし、メンデル所長の冷静さによってか、トレバーは落ち着いて出来るだけアレックサンドラ・メンデルの情報を聞こうと決めた。「あの~、お娘さんはどの仕事をなさっているでしょうか。」

「勿論、私と同じ。副所長だ。」

この人問いただしにくいねとトレバーは思った。その上返事に吃驚した。こんな小さい研究所に所長も副所長も要るか。メンデル所長以外に誰もいる気配はなかった。土曜日だからかと思った。「えっと、すみませんが、それは何の仕事でしょうか。」

「読めないか。外で書いてあるのに。言霊を研究する。」

言霊。聞いたことあるけど意味はっきり覚えていないという気がした。多分日本語の授業の読み物に出ただろう。魔法の言葉に関係があったか。どうしてそういうことは現在アメリカで研究するか。それをもっと詳しく聞きたかったが、気になっていたこともあった。なぜ気になっていたか分からなかったが、くだらないことなのに迷惑になって大変だったから、聞くしかなかった。「所長のいい事は分かります。どうして分かりますか。分からないはず。。。じゃないですか。」言っている間にもとんでもない馬鹿みたいなことだった。

「あ、文語のことか。それは止めた。馬鹿だったから。だって何の力があるか、こんな台詞に」と聞いて、トレバーの顔の前に紙一枚を押し付けた。随分乱れた走り書きだった。トレバーはなんとなく読んだ。

「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける。」

「へ~。読めるな。」

「ええ」とトレバーは答えた。読めるはずないのにとは言わなかった。「あの、本当にお娘さんの居場所ご存知じゃないでしょうか。」

「よくこういうのするよ。いつか帰ってくる。」

じゃ、もうここにいる価値はないなと思って、「そろそろ行こうと思っております。お邪魔してすみません」と言った。

答え待たずに気持ち悪いビルから逃げた。メンデル所長は長い間の知り合いのように話していたから変な気がした。一度も会っていないとトレバーは自信なく思った。何が起こっているか分かんないと叫びたかった。

突然気がついた。「あ、何でここからうちに帰るか。馬鹿だな、僕。」

自己憐憫に浸るところのトレバーに深い声が聞こえた。「乗せてあげようか。」


続きを楽しみにしてください。残念ながら、来週はワンダフル・ウィークだから、二週間待つしかないですね。

Tuesday, February 5, 2008

「とくぽくき」食べて見ましたか?

「トクポクキ」私の高校で有名な食べ物。すごく辛くて、感動的に美味しいものです~^^*食べたいな~!!!

毎週、日本語の授業には、ぎりぎりに合わせて行きますが、最近はアミさんの真面目な姿勢を習い、今日は朝8時50分に到着しました。これもアミさんと会う約束があるから、まあ~やっと出来ましたが、朝早く起きるのは本当に苦手です~ウワ~~。

高校生の時が思い出しました。普通、韓国の高校は朝7時までなので、6時に起きないと時刻になりやすいです。私は一年生の時、いつも母に叱られながらぎりぎりだったり、遅くなってお父さんが学校まで車で送ってくれたりしました。でも、2年生から卒業まではいつも、すごく早い時間、5時に目覚め、学校に6時に到着することが出来ました。素晴らしい~^^*

それは、格好よくて優しい国語科目の男の先生が新しく着たからです。その先生は初めに先生になり、毎朝、登校指導のため早く学校にきて、早く登校する学生には、時々話をかけてくれました。

毎朝わくわくして、「今日は先生が何んの話をかけてくれるかな」何を答えたらいいのかな~~工夫しながら誰よりも学校に早めて行きました。ここ、アメリカに留学する前、先生に会ってあの時の話をしましたが、先生は「それだったのか~ 全然知らなかったな~、ただチュンさんは真面目過ぎて早く来るかなと思ったな~悪いね~寝る時間を奪って~」と笑いながら、美味しい「トクポクキ」を買ってくれました。

苦しいはずなのに、あの時は、朝早く起きるのが、かえって胸がわくわくすることでした。

Monday, February 4, 2008

アフター・ワンダフル・ライフ

今まで見た是枝監督の映画は「誰も知らない」と此の「ワンダフル・ライフ」です。なんとなく小津監督の映画を思い出させる。傑作映画では、小津監督は慈悲深い神のように登場人物を善人と悪人を分けずに、一般人の望み・失望・弱点・小さな幸せを優しく見せてくれます。涙もろく感情的なことも簡単なシニシズムも避けながら、感情を上手くかき立てることが巧妙で偉い。

「ワンダフル・ライフ」の目的も制作は普通の映画より興味を起こさせるから、小津のような監督に比べて、普段より厳しい目で見たかもしれません。前提だけがあまりにも面白くて、深く掘り下げられるテーマです。ドキュメンタリー風が正常性を強調して、超自然的な内容を自然に受け入れる。目立たない語り方で、ゆっくりとキャラクターを観察することが出来ます。

 死者のインタビューを聞くのと委員同士の関係を見るだけで十分面白かったです。でも、終わりの方には、監督はそのスタイルに自信がなくなって、無理に主役を決めないと駄目のような気になったみたい。私にとって、心をわざとらしく温まらせようとしている気がしました。死んだ後の人はどうなるかはもう十分感情的なテーマですから、感傷をさらにふける必要はないと思います。料理に例えると、折角煮込んだソースに最後に砂糖を少し入れ過ぎるようです。

是枝監督は小津監督と同じようなヒューマニズム感があるから、いずれ自分なりの人間主義名作が作れると思います。これからの映画を楽しみに待っています。

関連質問:

*幸せな瞬間ってどれぐらい長いですか。瞬間を永遠に追体験することってどういう意味ですか。

*なんで夢・作り話は駄目ですか。面接官はどうやって判りますか。

*死者の人生は判断されないが、皆はやっぱりほのぼのとした思い出を選んでくれました。その死後局は嫌な幸せの瞬間でも再現しますか。

*人生の思い出は頭の中にあるし、ビデオにも載っているみたいから、なんでまた映像上で再現する必要ありますか。フィルムが発明{はつめい}される以前の死者{いぜん}はどうしましたか。

*私だって、大切な思い出を安っぽいセットで知らない人と演出すると、永久に落ち込んじゃうと思います。皆さん、自分の思い出を再現することについてどう思いますか。

Sunday, February 3, 2008

天使の物思い



今学期も私は5年生のほかに2年生を受け持っている。ワシントン大学の2年生というと、きちんとした敬語が使えるのはもちろん、自動詞他動詞、「やりもらい」の表現もきちんとできるレベル。ずいぶんまとまったことが話せてきている。わが学生ながら、よく勉強してくるので、講師としてもやりがいがある。授業が楽しい。優秀な学生の常で、時々気のきいたジョークを返してくれる。先週の木曜、「目」という漢字を導入した。まあ、以前、「見」という漢字のところで「目」の話はしてあるので、「早目」とか「目上・目下」の語彙を確認した。自分の目線の上におくべき人か下におくべき人かということから目上と目下を説明し、「じゃあ、みんなは私の?」と確認すると、もちろん「目下です」とかえってくる。よしよし、と思って、「じゃあ、私はみんなの?」と聞くと、半分ほどの学生が見事に声をそろえて「お年寄り」と言うではないか。大笑いになってしばし授業は中断したのだが、その後きちんと「お年寄り」の漢字も確認できた。悪くない悪くない。

その後「頭」という漢字を導入した。新しい漢字を導入するとき、私はたいてい、もう勉強済みの部首を見つけさせる。この場合は「頁」だった。学生は直ちに「願」と「頼」を例に挙げてくれた。よしよし。後はこの「豆」の部分を覚えればいいのだと説明しかけると、一人の学生が手を上げて言った。「先生、これですね。」彼は左右の頬に手を当て机の上に両肘をついて見せてくれたのだ。つまり、両手で頬づえをついている感じ。物思いふけっているときのポーズだ。彼は、「豆」の部分を身体で表現してくれたのだ。そう、「豆」の「口」が顔、「ソ」の部分がひじから手までの部分、そしてその下の「一」が机というわけだ。「すごい!」私はうなった。私自身がこの漢字を勉強したのは確か小学校2年だったと思う。恥ずかしいほどできの悪い生徒だったので、漢字など全然覚えられなかった。見かねた母がこの漢字は、「一、口、ソ、一、一、ノ、目、ハ」と覚えればいいと教えてくれたことを思い出す。確かに母の言う「一、口、ソ、一、一、ノ、目、ハ」を念仏のように唱えて覚えこめば、「頭」という漢字は書けるはずだった。だが、覚えられなかったのだ、この念仏が私には。ものすごい馬鹿だったからな。でも、今振り返ってみるに、私の頭の悪さもさることながら、この母の念仏も問題がないわけではないと思う。一番の問題点は、この念仏は「頭」というものの持つ概念やイメージにはなんら関係がない点だ。「一、口、ソ、一、一、ノ、目、ハ」を唱えても心に「頭」の「ア」の字も浮かばないではないか。一つの漢字を覚えるために、とんでもなく長く(まあ、個人差はあるだろうが、私には長かった)無意味な念仏を覚えなければならないのか、と思ってしまったのを今も思い出す。これは、あまりにも不合理な記憶法ではないだろうか。それを証拠に、一度だけ、この母の念仏を授業で使ったことがあったが、全然だめだった。学生のあのときのぽか~んとした顔が今も忘れられない。

それに比べ、わが2年生の覚え方はどうだ。ストレートにそして鮮やかに「頭」というものに結びついているではないか。これはすごい。私も、学生に漢字を楽しく学んでもらおうとあの手この手でやってきた自信はあるが、こんな素晴らしいものは私のストックにはない。私は彼を褒めちぎり、今後「頭」という漢字を教えるかぎりこのイメージを使わせてくれと懇願した。と、外の学生が手を上げ「でも、先生、『口』の上の一は何ですか?」と尋ねた。私はすかさず「この『一』は勉強机の電気スタンドでしょう」と返し、ほとんどの学生がなるほどと頷いた。するとまた別の学生が、「いいえ、先生、エンジェルですよ!エンジェルのhaloです!」とまぜっかえし、大笑いになった。なるほど、そうくるか。私は学生と一緒に笑いながら、もう彼らはこの漢字を完全にマスターしたなと確信した。

Saturday, February 2, 2008

雪だるま

皆さんの週末はどう過ごしてるんでしょうか?ローレンスは今日、マーディグラのためにダウンタウンへ行ってきました。マーディグラって、一般に言うとお酒を沢山飲む祭日ですよね。実は、火曜日はマーディグラの日なんだけど、社会人なら火曜日に沢山飲んじゃダメだから、その前の週末でいっぱい飲んだりする事が因習になりました。

こういうものがいっぱいありますね。
さすがに友達のアダムさんが物凄く大きいビールを飲んでいます。

それから、沢山飲んでから、このようの面白い写真もいっぱい撮っていましたね。。



この奴のように、コスチュームを着てる人もいましたね。面白かったです。


それから、皆さんに聞きたい事があります。一昨日に雪がひどく降っていましたね。雪の日に、アメリカで雪だるまを作るという習慣がありますね。実は、僕は幼い時から今までも雪だるまを作った事は全然ありません。可笑しいじゃないですか。皆さんは作ったことがあるでしょうか?韓国でも中国でも雪だるまを作る習慣はありますか?それから、同じよう、当たり前の習慣などをなぜかしていない事はあるんでしょうか?

Friday, February 1, 2008

年金制度


昨日の授業で日本の年金改革について色々討論しました。確かに、年金制度が複雑な問題ですが、日本の政府では、年金制度を改革するのは「手を焼く仕事」と言われます。高齢化の深刻化だけではなく、少子化の進行によって、年金問題はもっと深刻になると思います。現在の日本の社会システムは、特に自分の給料から天引きされた厚生年金は、将来自分の手に入らないで、現在の受料者から配分されています。しかし、今の日本は子供の数が減る一方ですが、年金制度を支えている人の数も減少して、社会保障費用の負担が増加しているばかりです。そうしたら、いまの社会年金制度が崩れるかもしれない。言うまではなく、もし、日本現在年金制度について、抜本的な改革をしないで、社会福祉が悪化し、不安定な社会になる可能性があります。更に恐ろしい事は社会が子供を出産したくなくさせると言う悪循環に陥る可能性があります。
中国は今、「一人っ子政策」を遂行していますが、またいくつかの都市には同様に高齢化現象も見られます。これから、年をとる人をどういうふうに扶養しますか、やっぱり難題だと思います。

Thursday, January 31, 2008

探検

「ここで右へ曲がってね。」

「オイ。この馬鹿なプロジェクトのために俺が折角の土曜日の半分ぐらいを犠牲にしているぞ。もっと尊敬しろ。」

「あ、はい、はい。右へお曲がりになりくださいませんか、偉大なるシェーファー様。」

「よ~し。何軒に行かなくちゃいけないか、この。。。えっと、何のプロジェクトだったっけ。。。」

「アンケート調査。」

この探検の本当の理由はトレバーはシェーファー君に言いたくなかった。その月曜日の事だけでシェーファー君は多分もうトレバーが狂っていると思ったから、不思議な女を追っていると言ってしまったら方向を変えて直接病院に連れて行く可能性があった。実は、シェーファーさん抜きでアレックサンドラ・メンデルを探したかったが、トレバーは車を持っていなかったからしょうがないと思って嘘をつけてシェーファー君に頼んだ。シェーファー君は最初躊躇ったが、後で飲み物を買ってあげるという約束貰ったら直ぐ鍵を取りに行った。

「どの授業か、このアンケート」とシェーファー君が聞いた。少しトレバーのプロジェクト、と言うよりトレバーの行動全てを疑っていたが、実はその昼をテレビゲームで無駄にするつもりだったし、無料で運転していなかったからそんなに構わなかった。

「あ、人類学だ。進化に対する意見を聞くとか。」

シェーファー君はトレバーが人類学の授業とっているかどうか分からなかったが、圧迫する気はなかった。「あのな、アンケートは学校の食堂でするほうが一番簡単だよ。遠く行く必要もなくて、大体二十分で済むけどな。」

「いや、先生によると本当に無作為な調査しないとだめだ」とトレバーが説明した。「ただ学校ですればそれが出来ないからね。」信用できる言い訳は直ぐ尽きるはずだとトレバーは分かった。だから一人でしたかったとイライラして思った。どうしてそのケチな両親は車買ってくれなかったか。「あ、ここで止めろ。。。止めて頂けませんか。」

二番目のジョン・メンデルの住所に着いていた。もうジョージ・メンデルの家に尋ねに行ったが、留守だった。トレバーが「アレックサンドラ・メンデルという方ご存知ですか」と自分の住所と電話番号と書いてあるメモを置いて次の住所へ進んだ。その時と同じように家のフロントドアに近づくと気が張ってきていた。何してる、僕と思った。知らない人にこの変な質問を聞く何って。やっぱり狂っているだろう。

呼び鈴のボタンを押して、数秒待って、ドアが開いた。親切そうな中年男が戸口で立っていた。「はい」と元気な声で言った。

ここまで来たからするしかないと思って、トレバーは「今日は」と言った。「失礼いたしますが、アレックサンドラ・メンデルという方、ご存知でしょうか。」

その男が上へ向いて考えた。「いや、知りませんね。どうしてでしょうか。」

トレバーがパニックになった。その最初の質問の後のことは何の計画も立てていなかった。考えてみると、その名前知らなくても回答者はその質問の理由を知りたいことは当然だということに気がついた。アンケート調査と言えば信じるわけない。警察官には全然見えなかったから行方不明者の捜索のふりをする事も危なかった。

必死に何かを考え出そうとしているうちに、誰かがトレバーの舌と唇と顎を勝手に使っているように「会いたい」と返事した。

トレバーが恥ずかしくて目が皿になったが、その男は笑った。「青春、青春」と大きい笑顔で言った。「その単純な気持ち、羨ましいよ。頑張ってね。」

トレバーが車に戻ったとき「どうだった」とシェーファー君が聞いた。「アンケート書き入れたか。」

まだ随分恥ずかしくて、顔が真っ赤だった。「次はこっちへ」と小さい声でシェーファー君を導いた。シェーファー君は何も言わなかった。トレバーが可哀想と思うからではなく、ただその顔が可笑しくてしょうがないからだった。

二十五分後、他の道を通っていた。「えっと、ここで本当にいいのか」とシェーファー君が疑惑で聞いた。「住宅がないけど。」

トレバーは窓の外を見た。シェーファー君はこの住所を無作為に決めていたと思っていた。。。いや、もうそうとは思っていなかっただろうけど、トレバーは頭の中に焼き付けたメンデル達の住所を探していた。しかし、シェーファー君の言ったとおりその辺では誰かが住んでいるはずはなかった。ただ事務所用ビルだった。頭にあるアイザック・メンデルの住所はあったが、長くて変な名前が付けられた歯科医院のようなビルだった。

「いえ、間違っているだろう」と言って、最後のポール・メンデルの住所に移った。

ポール・メンデルは、ジョージとジョンと同じようにちゃんと郊外の一般的な家に住んでいた。前の時より凄くドキドキしていて呼び鈴のボタンを押した。これが最後だ、とトレバーは思った。ここじゃないと。

機嫌が悪いお爺さんがドアを開けた。「なんじゃ」と腹が立っているように聞いた。

頑張れ、頑張れ、頑張れと思いながら、トレバーは「失礼いたしますが、アレックサンドラ・メンデルという方ご存知でしょうか」と聞いた。ポール・メンデルの疑いを買わないため、車に乗っている間言い訳を考え出した。「実は、はっきり言えないんですけど、籤引の大賞に関係がございますので。」

その爺さんの顔が輝き出した。「いる、いる」と速く連発した。「待て待て」と言って、家の中に早速消えた。トレバーの興奮が非常に高まった。ついに見つけたかと思った。

わくわくしている爺さんが直ぐ娘のような人を連れて直ぐ戻った。「はい、はい、はい、こいつこいつ」と息を切らした言った。「アレックサンドラじゃ。」

トレバーは何となく落ち込んだ。長い間探していた人を見つけると、もう期待する事がないということだったか。いや、そうではない。どうして知ったか分からなかったが、「アレックサンドラ・メンデルじゃない」と空虚な声で言った。

「何言ってる」とその爺さんが聞いた。「アレックサンドラ、自己紹介」と命令した。

「はじめまして」とその娘のような人が親切に言った。「アレックサンドラ・メンデルと申します。よろしくお願いします。」

「いや」とトレバーは霧中に迷っているように言った。「アレックサンドラ・メンデルは金髪だ。」勿論、アレックサンドラ・メンデルに一度も会っていなかったと分かったが、そういうことはその時にははっきり分かった。

グルグル回っている頭を支配しようとしていて、車に戻った。「あら!」とその爺さんは叫んだ。「金髪に染めると言ったんちゃう。またいいのを逃したなぁ。ここまでひょっこり転がり込んだのに。」

「悪かった!」とその娘のような人が返事として叫んだ。「これは私の馬鹿なアイデアではなかったから私を責めるな。」

シェーファー君がトレバーの落ち込んでいる顔を見て、何の冗談もしなかった。「これからどうする」と聞いた。

「その三番目の所に戻る」とまだ少し迷っているように答えた。

「またこっちへ」と信じられない声でシェーファーが返事した。「何もないって言ったんじゃない。」

「きっとそういうと思った」と決心したトレバーが言った。「だから一人で行く。」真面目な顔をして車から出た。

シェーファーが窓から頭を突き出した。都市の方向に向いていたトレバーに向いて、「オイ」と叫んだ。「歩けると思ってるか。車で三十分かかったのに。アホ!」でも、シェーファー君はその爺さんと娘のような人ほど大きい声出せなかったから、トレバーは多分この台詞聞こえなかった。

続きを楽しみにしてください