Sunday, March 23, 2008
孤独感:村上春樹の外の小説
Saturday, March 22, 2008
『午後の最後の芝生』
「根無し草」のような「僕」の様子にいらだち、この短編が何を言いたいのか分からないと憤り、こんなことを繰り返し書いている村上の小説が売れるという現象に首をかしげ、ちょっと物珍しかったからだけだと言い切った皆の「まっとうさ」に本当に感動した。「珍しいはずさ、だってこれだけつまらなければ誰も真似したくはないだろう」と断じたトレバーさんには「村上何するものぞ!」という物書きを志した者の心意気を感じた。それからもちろん、アンチ村上一色の雰囲気の中、ただ一人「村上の小説は嫌いじゃないぜ。うまく説明は出来ないけど、実際共感できることあるし」とひるむことなく言ってのけたデニスさんも立派だった。
それにひきかえ、みんなぐらいの頃の私は、もうお話にならないぐらいいい加減だった。(「私がみんなぐらいのとき」はなどと言うと、なんだかものすごく風格のある長老が若者を集めて話をするような感じになってしまうので、まだまだ頼りない43の大学講師には全然似つかわしくないだが。)とにかくとんでもなくいい加減なだめ学生だったのだ。大学の授業には全然行かなかったので、レポートの宿題が課されたことすら知らずに、友達から教えてもらうなどということはざらだったし、試験前には友だちのノートをコピーさせてもらってしのぐという有様だった。うちの大学にはこんな学生、まずいないと思うし、いたとすれば、放校処分だろう。(あみのっちさんはこの辺の事情をよく知っていると思うのだが、あんまりばらさないように。先生辞めなきゃならなくなっちゃうからね。)
不思議に思うだろうが、こんな怠惰な学生もその内面はとても苦しかった。授業に出なくてはならないのに出られないのを情けなく思う自分、出たとしてももはや少しも興味の感じられない授業。級友達や教授達の目には、まさにマイケルさんの言う「浮草」のように見えたことだろうが、その実、焦燥感に駆られていた。「今の自分は本当の自分ではない。今の自分ではない何者かになりたいのだ」と常にじりじりしていた。「ここではないどこかへ。この自分でない自分へ」という思い。でも、いったいどこから始めればいいのか、どうすればいいのか、まったく手がかりがつかめない感じだった。
あの頃の私がこの短編を読んだなら、きっと「僕」をうらやましく思ったのではないか。「僕」のように無責任な「根無し草」になれたらどんなにかいいだろうと。友達も別にいなくてもかまわない。面倒くさいことは全部パス。誰にも何も求めない代わりに誰にも何も求められたくない。そんな風に、「今の自分ではない自分に、ここではないどこかへ」という声を一切シャットアウトできたらどんなにいいだろうと思ったのではないかと思うのだ。
久しぶりに顔を出した学校で、「あ、世捨て人、久しぶり」と言われたことがあった。痛烈に、自分はどこにも属していないんだと感じた。「自分は誰なんだろう。自分はどこへ行こうとしているんだろう。」どこにも居場所のない情けなさを突きつけられた思いだった。そんな怠惰なだめ学生にとって、唯一張り合いのあることが塾でのアルバイトだった。自分の学校にもきちんと通えない者が先生をやると言うのだからお笑いなのだが、私はものすごい勤勉さでこの仕事をこなしていった。われながらいい先生ということになっていて、塾の経営者や生徒の父兄にも感謝されていたし、就職が決まって仕事を辞めるときには、なんと退職金までもらったのだった。あの頃の私にとって唯一確かだったことと言えば、「きちんと塾での授業をこなす」ことだった。「僕」にとって唯一確かだったことが「きちんと芝を刈る」ことだったように
Thursday, March 20, 2008
奈良美智さんの絵と村上の小説

確かに、小説のプロットは大変込み入っていないと思っていますが、ただ作家が描写される文章のニュアンスによって様々な感じが浮かび上がりますが、決して映画のようにはっきり目に見える具体的なものではないと思っています。
また、読者によって、感じられるイメージも様々ですが、しかし皆さんが言ったように、主人公は何時も友達に離れて、人づきあいをしたがらないみたいです。
後は奈良美智さんの絵と対照して、両方とも寂しい雰囲気を作り出しています。奈良美智さんの代表的な作品は大きな頭がある女の子(恥ずかしいけど、日本の名前は知りま
せん)。始めとき、是非HELLO KITTYのように可愛すぎる女の子だという先入観がありますがら、本当にびっくりしました。
つりあがった冷たい目、微笑みもない、しかし人の心を見通すように目がなんか寂しい気持ちを伝えるようです。
段々この醜い女の子が好きになってしまう。日本語でよく言えないけど、多分自分の気持ちがよく伝えるせいです。
不思議なことですが、村上の小説を読むと、そういう感じも出てきます。人が何時も孤独感に縛られますが、どんなに努力しても、理解してくれないこともあります。だから、この絵と村上さんの小説が極めて高い評価をもらえると思っています。
まあ、この絵を見てください。
逃避
トレバーは深呼吸した。パニックになりたくなかったがもうパニックになってしょうがないところに入った気がした。自分の部屋にいるのに、友達のはずのフリードマン君と話していたのに、何とか生き残るか死ぬかという状態になってしまった。授業をサボる天罰かとトレバーが思った。
「乗りたくないと言ったら」と躊躇して聞いた。
「無理やり乗らせるに決まってるんじゃない」とフリードマン君は笑いながら説明してくれた。
「まあ、悪派だからね」とトレバーの声が次第に消えた。車で絶対行きたくないところへ連れる覚悟をした。
突然声が聞こえた。「オ~イ、トレバー君」とシェーファー君が呼んだ。悪人達もトレバーも何かできる前に部屋に入ってしまった。「あのな、お前がそのお礼のビールはまだ買ってくれないと思い出してさ。。。」
そこできって、シェーファー君がドンドン色々なことに気がついた。まず、トレバーの部屋にトレバー以外二人がいたことに気がついた。そしてその二人の中の一人はフリードマン君のことに気がついた。最後にはその二人どもは悪意を持つ顔をしていたことに気がついてしまった。
「オッス」とシェーファー君が言った。それ以外何を言うべきか分からなかった。
シェーファー君の登場に捕らえる人達の気が散らされている間トレバーは馬鹿げた計画を考え出した。こっそり机からボールペンを取った。それが自分の立てた計画だとはトレバーは信じられなかった。自分にそんな計画を考え出す能力がないと思ったからだ。
フリードマン君と不思議な運転手がシェーファー君をじろじろ見ているうちプリンターの紙を一枚とって、「逃」という文字を書いた。そして急に不思議な運転手を肘で押し退けてシェーファー君の手首を掴んで紙を壁に叩き付けた。「逃げる」と自分らしくない声で叫んだ。
一瞬に壁が水のように透過できるようになった。トレバーが速くシェーファー君を引き回して壁を通してビルの外に出た。一瞬後壁がもとに戻った。
「あのう。。。お前、何をした」とシェーファー君が疑い深く聞いた。
「分からない」とトレバーが答えた。少しむかついた。ここまで来たのにまだ何も分からないと思った。
「いや、本気で聞いてるぞ。何をした」とシェーファー君が繰り返して言った。
「分からないってば」とトレバーが腹を立てて返事した。多分そこから何回か繰り返すはずだったが、その時に直前透過した壁が粉々に崩れた。
「逃げよう」とトレバーが言って走り出した。
シェーふぁー君が渋々トレバーを追った。「一つだけ聞かせてよ。フリードマン君達、お前と同じ事できるか。」
「うん。」
「だから逃せると思うかい。」
トレバーがまだ持っている紙を取り上げた。「これで助かる」と言った。「かもしれない。」
「あ、安心したな」とシェーファー君が皮肉っぽく言った。「紙一枚に助けられるなんて。」
「紙一枚にも力があるよ」とトレバーがまた自分らしくない声で言った。紙をじっと見つめて、もう一度「逃げる」と言った。唐突に足が速まった。
シェーファー君が笑いかけた。「中々やるじゃない。」
トレバーは何も言わなかった。まだ自分がやっている気はしなかった。
一分後駐車場に着いた。「オイ」とシェーファー君が車に乗りながら言った。「行き先は。」
「米国中西部中央言霊研究所。」
「えっ。何それ。」
「前の探検の第三所。」
「それを覚えてるはずか。」
「僕は覚えてるよ」とトレバーがシートベルトを締めながら言った。「と思う。」
続きを楽しみにしてください
Tuesday, March 18, 2008
トトロ生んだ環境守る:日本人のトトロへの愛情
皆さんはこの「トトロの森を守る」、『トトロの故郷を守る』という暖かい名で知られた、日本人の市民運動を聞いたことがありますか?韓国人は日本についての感心は非常に高いですが、そうしてもあまりよい感情は持っていないと言えます。でも、そのような韓国人も、日本人の市民意識だけは真実に高く評価しています。ゴミリサイクルや生協活動などは、本当に素晴らしい市民活動なので、韓国人はこんなことを習うために、日本を訪問する場合も多いです。
それなのに、今度は、韓国人の目の前で、日本人の自然についての愛情と市民意識をもう一度、確かに確認できた事件があり、あの時は多くの韓国のテレビ番組でこの話が刻一刻紹介されていました。
私は、只韓国のニュースを検索していたんですが、初めにひったり目に入ったのが、この「トトロの森」の話でした。皆さんはこの話をどう思いますか?
Monday, March 17, 2008
キルナ
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キルナはスウェーデンの最も北にある都市です。主な産業は鉱業だけど、私達は鉱業のツアーにはあまり興味ありませんでした。一つの目的はオーロラを見ることでした。二晩続きで市外に行って、待って見ようとしましたが、残念ながら運が悪くて見えませんでした。
もう一つの目的は近くにあるユッカスヤルビという村でアイス・ホテルに訪れることでした。この計画を問題なく遂行しました。
アイス・ホテルは名の通り氷でできたホテルです。12月になると、世界中のアーティストが集まって、70室ぐらいの氷の部屋の建設に参加します。各室は違うテーマですから、まるで氷の美術館になります。宿泊料はやっぱり高いですが、泊まっていない人は20ドルぐらいの入場料を払えば、日中に部屋を巡ることが出来ます。
説明するよりも、写真を見せたほうがいいです。(1枚の「写真」は1000の言葉に値するですね。)
私が好きな模様です。
男が好きそうな模様。
これは「日本」のテーマの部屋からの細部です。
アイス・バーもあります。
これでスウェーデン旅行日記を終わります。(来週のブログはどうしようかな...)

