Thursday, March 27, 2008

大ピンチ

「へ~。そうだったのか」とシェーファー君が言った。

トレバーがシェーファー君が部屋に入った前のフリードマン君の話と前の不思議な運転手の車に乗った話を説明した後数分だった。「そんなに簡単に信じるか」とトレバーが聞いた。「絶対信じてくれないと思ったのに。」

「いや、信じられるわけないけど、一言で壁を透過することを見た後、信じられるかと信じられないかの境界が曖昧になるんじゃないか。」

「相変わらずあまり深く考えてないな」とトレバーが少しだけ笑って言った。

「深く考えれば衝突するぞ。ここでまがるんだったっけ。」

「うん。右へ」とトレバーが言って、シェーファー君がタイヤをキーッと鳴らして右へまがった。トレバーが窓から後ろを見た。まだ誰かが追っているという気配はしなかったが、その不気味な二人は逃すはずはないと思った。

「でも、フリードマン君はお前を殺したいとは信じにくいな。どうしてだったっけ。」

「そこまで説明してくれなかった」とトレバーがちょっとイライラして答えた。「多分そのほかの人に命令されたかな。」説明は中々来てくれない状態にトレバーは自分から想像するしかなかった。

「じゃ、どうしてその人はお前を殺したいのか。」

「それは。。。想像つかないな」とトレバーが言いよどんだ。アレックサンドラ・メンデルに何かの関係があると思ったけど、そこまではシェーファー君には言いたくなかった。

シェーファー君が笑った。「そっちの母の悪口したのか、それとも。。。」

裂け」雷のような声が鳴った。

「酒」とシェーファー君が期待して聞いた。

「。。。じゃないよ。車を止めろ。」

シェーファー君が急ブレーキを踏んで、直ぐ前で道が大きく裂けた。「出ろ」という声がして、車から出るしかなかった。

不思議な運転手とフリードマン君が車から数メートルの距離を置いて立っていた。「」とフリードマン君が言って、車が急に炎を上げて燃えた。

「バカやろう」とシェーファー君が叫んだ。「ぶっ殺してやる。」

「ふふふ」とフリードマン君が笑った。「ソンナ車のために誰かを殺すなんて。」

シェーファー君は殴ろうとしたが、不思議な運転手が「倒れ」と言って、シェーファー君もトレバーもガンと地面まで倒れて動けなくなった。「お前とは用事がない」と運転手が真面目な声で言った。「必要なものを拾った後で処分する。そこまで黙ったいな。」ゆっくりトレバー達のところへ歩き始めた。

「これは。。。ちょっとヤベエ。。。かもしれないな」とシェーファー君が言った。

「うん」とトレバーが言った。もう一度言葉の力に頼ると思ったが、その状況に何を言うべきか思いつかなかった。

「だったら解放しろ。」

「エッ。何を」とトレバーが聞いた。

「何の話」とシェーファー君が聞いた。

「お前が言ったんじゃない、解放しろって。」

「俺は何も言ってないよ。」

「解放するしかないから速く。」

トレバーが少し考えた。シェーファー君の声じゃなかった。「じゃ、お前が解放するしかないとも言わなかったわけか。」

「言ってないけど、何か解放できるものがあれば、今のうちじゃなきゃ。」

そういうものなんかないとトレバーが思った。しかし意外にシェーファー君の言うとおりだった。速く何かしないと始末になる。石橋を叩かずに渡るような行動はいつか大きい問題になると思ったが、もう一回何の結果になるか知らず「解放」と叫んだ。

前と同じように意識を失った。その後でシェーファー君に揺すり起こされた。眩暈に立って、自分とフリードマン君立ちの間で誰かが立っていることを見た。

「今までちゃんと紹介してはいないね」と女の声が言った。振り返ってトレバーを見てニヤニヤした。トレバーは何となく少し落ち着いた。「アレックサンドラ・メンデルです。謎さんと呼んでください。」


続きを楽しみにしてください

Tuesday, March 25, 2008

もう寂しくない~^^;;

皆さん、今晩は。
今日も妖怪の話を書こうと思いましたが。。。すみません、また、次に~~^^;;; 今日は、ただつまらないものですが、私には嬉しくて面白い友たちが新しく出来たので、この話をします。

皆さんは、家に戻ったら、家族とか、友たちとか、それではなければ、テレビでもあるはずですが、私の家には、何もないです。三階に住んでいる人が作る、ぎしぎし?みしみし?そのような音しか聞こえないです。

皆さんも知ってるように、いつも私が図書館で住むようになった、一つの理由も実は勉強ではありません。家に誰も何もないので、静か過ぎて自分だけしかいないのが、ずっ~と感じられるのがすごく嫌なので、それで仕方がなく、疲れても雨にも雪でも家にはあまり泊まらないように決まってのです。

でも、今日私にもテレビが出来ました。前からテレビを買いたいな~と思いましたが、お金も惜しくて、買いに行くのも、運ぶことも車がないので、面倒くさいでやめたのに。。。
今は、図書館ではなく家にいますが、テレビを見ながらブログを書きながらして、本当に嬉しいです。まだ、ケーブルを申請しなかったので、テレビはきれいに見えませんが、それでも十分です。私のためにテレビを探して、家まで持ってくれた。。。友たちの心づかいが感じられ本当に幸せです。テレビを買おうと思ったお金で友たちと美味しい寿司と刺身を食べに行く予定です~~^^*

テレビの天気予報によると、今週は少し寒そうですので、皆さん、気をつけてください。
先生も、今週はお体を大事にしてください。土曜日までは、50度くらいで寒そうですが、日曜日には64度で暖かくなるそうです。

皆さん、お休みなさい~~^^*

Monday, March 24, 2008

スウェーデンの(本当の)最終エントリー

先週、先生がスウェーデンに関してのレポートをもう一つ頼んでくれたので、そのお願いに応えて今回ボーナスエントリを書きます。

先ず、先週のアイス・ホテルの質問を答えます。氷の部屋でぐっすり眠る確率が低いと思います。ベッドは氷の塊でできているので硬いです。毛布はトナカイの皮だから臭いです。殆どの宿泊客が一日目だけ氷の部屋に泊まって、残りの滞在は普通の部屋で泊まります。

泊まってみる人は朝の8時に起こされて、暖かいリンゴンベリージュースと宿泊証明書をもらいます。それだけの価値があるかどうかの判断はお任せします。

アイス・バーのコックテールは氷のグラスで注文出来ます。リンゴンベリー・ウオッカはお勧めです。(お酒が入っていない飲み物は直ぐ凍ってしまうそうです。)

じゃ、本文に続きます。

アイス・ホテルに訪れた翌日に、トナカイツアーに行きました。(格好いいレンタル服は価格に含まれました)。


最初にトナカイをを投げ縄で捕らえないとダメでした。トナカイは年をとったくせにつかみにくかった。(というよりも、投げる人が下手でした。)


4匹をつかんだ後、一人ずつトナカイそりに乗って400メートルのコースを一周しました。トナカイは結構好きなようにしました。督励しても、手綱を引いてもマイペースで走りました。私のトナカイは必死に走ったが、ゴールの30メートル前に突然止まって、草を食べ始めました。

乗った後、サーミ民族のテントに入って、サーミの「昼食」を食べました。下の写真の金髪の男はサーミのツアーガイドでした。


これはサーミの昼食です。フラットブレードにトナカイ肉とリンゴンベリー。


最後に、ソフィアというサーミ民族の歌手を紹介したいです。彼女は伝統的な「ヨイク」(のど歌)と現代のポップを混ぜた歌を歌います。


Sunday, March 23, 2008

孤独感:村上春樹の外の小説

今日のエントリーは多分短くなるけど、すみません。『午後の最後の芝生』で孤独感の雰囲気が強いって話がありましたね。そういう雰囲気が村上春樹の特徴だと思います。翻訳の授業でもう一つ村上の短編小説を翻訳してますが、そこでも孤独感が物凄く高いです。『青が消える』という短編小説は以下の短歌に基づいて、ガールフレンドとの喧嘩別れについての話です。

白鳥は
哀しからずや
空の青
海のあをにも
染まずただよふ
(若山牧水、1885年〜1928年)

村上春樹はやはりこの短歌に感動して、その感情を表すために、『青が消える』を書いたんじゃないだろうと思います。それから、この二つの短編小説だけじゃなく、村上の全ての小説で孤独感が強いですよね。自分の好きな『トニー滝谷』という小説も全く同じです。『トニー滝谷』は映画化されたものもありますが、したの予告編を見てみてください。



勿論、寂しい話なんだけど、村上はその孤独感を完璧に描写出来るので、素晴らしい作家だと思います。ま、いっか。村上についての話はもう嫌になったかもしれないから、ここまでにしたらいいでしょう。でも、『トニー滝谷』はなかなか良い映画だと思うので、興味があれば見てみてくださいね。

さてさて、数週間前に紹介した川名由紀という東京に住んでいるギタリスト(去年に出来た友人)はライブをやったりするために4月末にセントルイスに来るって事になりました!授業か金曜会かに訪ねられるといいでしょう!本当に嬉しいです。楽しみにしています。

Saturday, March 22, 2008

『午後の最後の芝生』

木曜日の村上の『午後の最後の芝生』の討論を聞いていて、なんと言うか、一言で言えば、ものすごくうれしくなった。みんな若くて、至極まっとうで、一生懸命前を向いてしっかり歩いているんだなあと思ったからだ。「このままでは、未来はいったいどうなってしまうのだろう」などという不安な声をよく耳にするけど、みんなのような若者がいるかぎり、世界はまだまだ大丈夫だと思った。まあ、ちょっと大げさだけどね。

「根無し草」のような「僕」の様子にいらだち、この短編が何を言いたいのか分からないと憤り、こんなことを繰り返し書いている村上の小説が売れるという現象に首をかしげ、ちょっと物珍しかったからだけだと言い切った皆の「まっとうさ」に本当に感動した。「珍しいはずさ、だってこれだけつまらなければ誰も真似したくはないだろう」と断じたトレバーさんには「村上何するものぞ!」という物書きを志した者の心意気を感じた。それからもちろん、アンチ村上一色の雰囲気の中、ただ一人「村上の小説は嫌いじゃないぜ。うまく説明は出来ないけど、実際共感できることあるし」とひるむことなく言ってのけたデニスさんも立派だった。

それにひきかえ、みんなぐらいの頃の私は、もうお話にならないぐらいいい加減だった。(「私がみんなぐらいのとき」はなどと言うと、なんだかものすごく風格のある長老が若者を集めて話をするような感じになってしまうので、まだまだ頼りない43の大学講師には全然似つかわしくないだが。)とにかくとんでもなくいい加減なだめ学生だったのだ。大学の授業には全然行かなかったので、レポートの宿題が課されたことすら知らずに、友達から教えてもらうなどということはざらだったし、試験前には友だちのノートをコピーさせてもらってしのぐという有様だった。うちの大学にはこんな学生、まずいないと思うし、いたとすれば、放校処分だろう。(あみのっちさんはこの辺の事情をよく知っていると思うのだが、あんまりばらさないように。先生辞めなきゃならなくなっちゃうからね。)

不思議に思うだろうが、こんな怠惰な学生もその内面はとても苦しかった。授業に出なくてはならないのに出られないのを情けなく思う自分、出たとしてももはや少しも興味の感じられない授業。級友達や教授達の目には、まさにマイケルさんの言う「浮草」のように見えたことだろうが、その実、焦燥感に駆られていた。「今の自分は本当の自分ではない。今の自分ではない何者かになりたいのだ」と常にじりじりしていた。「ここではないどこかへ。この自分でない自分へ」という思い。でも、いったいどこから始めればいいのか、どうすればいいのか、まったく手がかりがつかめない感じだった。

あの頃の私がこの短編を読んだなら、きっと「僕」をうらやましく思ったのではないか。「僕」のように無責任な「根無し草」になれたらどんなにかいいだろうと。友達も別にいなくてもかまわない。面倒くさいことは全部パス。誰にも何も求めない代わりに誰にも何も求められたくない。そんな風に、「今の自分ではない自分に、ここではないどこかへ」という声を一切シャットアウトできたらどんなにいいだろうと思ったのではないかと思うのだ。

久しぶりに顔を出した学校で、「あ、世捨て人、久しぶり」と言われたことがあった。痛烈に、自分はどこにも属していないんだと感じた。「自分は誰なんだろう。自分はどこへ行こうとしているんだろう。」どこにも居場所のない情けなさを突きつけられた思いだった。そんな怠惰なだめ学生にとって、唯一張り合いのあることが塾でのアルバイトだった。自分の学校にもきちんと通えない者が先生をやると言うのだからお笑いなのだが、私はものすごい勤勉さでこの仕事をこなしていった。われながらいい先生ということになっていて、塾の経営者や生徒の父兄にも感謝されていたし、就職が決まって仕事を辞めるときには、なんと退職金までもらったのだった。あの頃の私にとって唯一確かだったことと言えば、「きちんと塾での授業をこなす」ことだった。「僕」にとって唯一確かだったことが「きちんと芝を刈る」ことだったように

Thursday, March 20, 2008

奈良美智さんの絵と村上の小説




昨日の授業で、村上の小説に対する評価がどうして高いのか色々討論しました。
確かに、小説のプロットは大変込み入っていないと思っていますが、ただ作家が描写される文章のニュアンスによって様々な感じが浮かび上がりますが、決して映画のようにはっきり目に見える具体的なものではないと思っています。

また、読者によって、感じられるイメージも様々ですが、しかし皆さんが言ったように、主人公は何時も友達に離れて、人づきあいをしたがらないみたいです。

後は奈良美智さんの絵と対照して、両方とも寂しい雰囲気を作り出しています。奈良美智さんの代表的な作品は大きな頭がある女の子(恥ずかしいけど、日本の名前は知りません)。
始めとき、是非HELLO KITTYのように可愛すぎる女の子だという先入観がありますがら、本当にびっくりしました。

つりあがった冷たい目、微笑みもない、しかし人の心を見通すように目がなんか寂しい気持ちを伝えるようです。

段々この醜い女の子が好きになってしまう。日本語でよく言えないけど、多分自分の気持ちがよく伝えるせいです。

不思議なことですが、村上の小説を読むと、そういう感じも出てきます。人が何時も孤独感に縛られますが、どんなに努力しても、理解してくれないこともあります。だから、この絵と村上さんの小説が極めて高い評価をもらえると思っています。

まあ、この絵を見てください。

逃避

トレバーは深呼吸した。パニックになりたくなかったがもうパニックになってしょうがないところに入った気がした。自分の部屋にいるのに、友達のはずのフリードマン君と話していたのに、何とか生き残るか死ぬかという状態になってしまった。授業をサボる天罰かとトレバーが思った。

「乗りたくないと言ったら」と躊躇して聞いた。

「無理やり乗らせるに決まってるんじゃない」とフリードマン君は笑いながら説明してくれた。

「まあ、悪派だからね」とトレバーの声が次第に消えた。車で絶対行きたくないところへ連れる覚悟をした。

突然声が聞こえた。「オ~イ、トレバー君」とシェーファー君が呼んだ。悪人達もトレバーも何かできる前に部屋に入ってしまった。「あのな、お前がそのお礼のビールはまだ買ってくれないと思い出してさ。。。」

そこできって、シェーファー君がドンドン色々なことに気がついた。まず、トレバーの部屋にトレバー以外二人がいたことに気がついた。そしてその二人の中の一人はフリードマン君のことに気がついた。最後にはその二人どもは悪意を持つ顔をしていたことに気がついてしまった。

「オッス」とシェーファー君が言った。それ以外何を言うべきか分からなかった。

シェーファー君の登場に捕らえる人達の気が散らされている間トレバーは馬鹿げた計画を考え出した。こっそり机からボールペンを取った。それが自分の立てた計画だとはトレバーは信じられなかった。自分にそんな計画を考え出す能力がないと思ったからだ。

フリードマン君と不思議な運転手がシェーファー君をじろじろ見ているうちプリンターの紙を一枚とって、「」という文字を書いた。そして急に不思議な運転手を肘で押し退けてシェーファー君の手首を掴んで紙を壁に叩き付けた。「逃げる」と自分らしくない声で叫んだ。

一瞬に壁が水のように透過できるようになった。トレバーが速くシェーファー君を引き回して壁を通してビルの外に出た。一瞬後壁がもとに戻った。

「あのう。。。お前、何をした」とシェーファー君が疑い深く聞いた。

「分からない」とトレバーが答えた。少しむかついた。ここまで来たのにまだ何も分からないと思った。

「いや、本気で聞いてるぞ。何をした」とシェーファー君が繰り返して言った。

「分からないってば」とトレバーが腹を立てて返事した。多分そこから何回か繰り返すはずだったが、その時に直前透過した壁が粉々に崩れた。

「逃げよう」とトレバーが言って走り出した。

シェーふぁー君が渋々トレバーを追った。「一つだけ聞かせてよ。フリードマン君達、お前と同じ事できるか。」

「うん。」

「だから逃せると思うかい。」

トレバーがまだ持っている紙を取り上げた。「これで助かる」と言った。「かもしれない。」

「あ、安心したな」とシェーファー君が皮肉っぽく言った。「紙一枚に助けられるなんて。」

「紙一枚にも力があるよ」とトレバーがまた自分らしくない声で言った。紙をじっと見つめて、もう一度「逃げる」と言った。唐突に足が速まった。

シェーファー君が笑いかけた。「中々やるじゃない。」

トレバーは何も言わなかった。まだ自分がやっている気はしなかった。

一分後駐車場に着いた。「オイ」とシェーファー君が車に乗りながら言った。「行き先は。」

「米国中西部中央言霊研究所。」

「えっ。何それ。」

「前の探検の第三所。」

「それを覚えてるはずか。」

「僕は覚えてるよ」とトレバーがシートベルトを締めながら言った。「と思う。」


続きを楽しみにしてください