Thursday, March 20, 2008

奈良美智さんの絵と村上の小説




昨日の授業で、村上の小説に対する評価がどうして高いのか色々討論しました。
確かに、小説のプロットは大変込み入っていないと思っていますが、ただ作家が描写される文章のニュアンスによって様々な感じが浮かび上がりますが、決して映画のようにはっきり目に見える具体的なものではないと思っています。

また、読者によって、感じられるイメージも様々ですが、しかし皆さんが言ったように、主人公は何時も友達に離れて、人づきあいをしたがらないみたいです。

後は奈良美智さんの絵と対照して、両方とも寂しい雰囲気を作り出しています。奈良美智さんの代表的な作品は大きな頭がある女の子(恥ずかしいけど、日本の名前は知りません)。
始めとき、是非HELLO KITTYのように可愛すぎる女の子だという先入観がありますがら、本当にびっくりしました。

つりあがった冷たい目、微笑みもない、しかし人の心を見通すように目がなんか寂しい気持ちを伝えるようです。

段々この醜い女の子が好きになってしまう。日本語でよく言えないけど、多分自分の気持ちがよく伝えるせいです。

不思議なことですが、村上の小説を読むと、そういう感じも出てきます。人が何時も孤独感に縛られますが、どんなに努力しても、理解してくれないこともあります。だから、この絵と村上さんの小説が極めて高い評価をもらえると思っています。

まあ、この絵を見てください。

逃避

トレバーは深呼吸した。パニックになりたくなかったがもうパニックになってしょうがないところに入った気がした。自分の部屋にいるのに、友達のはずのフリードマン君と話していたのに、何とか生き残るか死ぬかという状態になってしまった。授業をサボる天罰かとトレバーが思った。

「乗りたくないと言ったら」と躊躇して聞いた。

「無理やり乗らせるに決まってるんじゃない」とフリードマン君は笑いながら説明してくれた。

「まあ、悪派だからね」とトレバーの声が次第に消えた。車で絶対行きたくないところへ連れる覚悟をした。

突然声が聞こえた。「オ~イ、トレバー君」とシェーファー君が呼んだ。悪人達もトレバーも何かできる前に部屋に入ってしまった。「あのな、お前がそのお礼のビールはまだ買ってくれないと思い出してさ。。。」

そこできって、シェーファー君がドンドン色々なことに気がついた。まず、トレバーの部屋にトレバー以外二人がいたことに気がついた。そしてその二人の中の一人はフリードマン君のことに気がついた。最後にはその二人どもは悪意を持つ顔をしていたことに気がついてしまった。

「オッス」とシェーファー君が言った。それ以外何を言うべきか分からなかった。

シェーファー君の登場に捕らえる人達の気が散らされている間トレバーは馬鹿げた計画を考え出した。こっそり机からボールペンを取った。それが自分の立てた計画だとはトレバーは信じられなかった。自分にそんな計画を考え出す能力がないと思ったからだ。

フリードマン君と不思議な運転手がシェーファー君をじろじろ見ているうちプリンターの紙を一枚とって、「」という文字を書いた。そして急に不思議な運転手を肘で押し退けてシェーファー君の手首を掴んで紙を壁に叩き付けた。「逃げる」と自分らしくない声で叫んだ。

一瞬に壁が水のように透過できるようになった。トレバーが速くシェーファー君を引き回して壁を通してビルの外に出た。一瞬後壁がもとに戻った。

「あのう。。。お前、何をした」とシェーファー君が疑い深く聞いた。

「分からない」とトレバーが答えた。少しむかついた。ここまで来たのにまだ何も分からないと思った。

「いや、本気で聞いてるぞ。何をした」とシェーファー君が繰り返して言った。

「分からないってば」とトレバーが腹を立てて返事した。多分そこから何回か繰り返すはずだったが、その時に直前透過した壁が粉々に崩れた。

「逃げよう」とトレバーが言って走り出した。

シェーふぁー君が渋々トレバーを追った。「一つだけ聞かせてよ。フリードマン君達、お前と同じ事できるか。」

「うん。」

「だから逃せると思うかい。」

トレバーがまだ持っている紙を取り上げた。「これで助かる」と言った。「かもしれない。」

「あ、安心したな」とシェーファー君が皮肉っぽく言った。「紙一枚に助けられるなんて。」

「紙一枚にも力があるよ」とトレバーがまた自分らしくない声で言った。紙をじっと見つめて、もう一度「逃げる」と言った。唐突に足が速まった。

シェーファー君が笑いかけた。「中々やるじゃない。」

トレバーは何も言わなかった。まだ自分がやっている気はしなかった。

一分後駐車場に着いた。「オイ」とシェーファー君が車に乗りながら言った。「行き先は。」

「米国中西部中央言霊研究所。」

「えっ。何それ。」

「前の探検の第三所。」

「それを覚えてるはずか。」

「僕は覚えてるよ」とトレバーがシートベルトを締めながら言った。「と思う。」


続きを楽しみにしてください