Sunday, December 9, 2007

私がライターになった理由



皆さん、今学期のブログおつかれさまでした。毎日毎日本当に大変だったと思うけど、よく続いたね。これだけレベルの高いことを考え、読み、調べ、伝え、という作業をコンスタントに積み上げていくということだけでもすごいことだと思うけど、それを日本語でやってきたというのは本当にものすごいことだと思う。自信を持ってください。

さてさて、学期の終わりのエントリーはあみのっちさんにお願いしました。それでは、あみのっちさん、どうぞ。

あみのっちです。
9月から約4カ月、このブログをとても楽しく読ませていただいております!
SFファンタジー小説あり、BBQ指南あり、温泉情報あり。ゲームやお笑いの話で盛り上がったり、日本の古い映画や懐かしいドラマ、妖怪の話題があったり。それぞれのエントリがとてもバラエティ豊かでおもしろく、たくさんのことを発見し、考えるきっかけともなりました。皆さんが日本語を勉強中の学生さんであることや、私よりもうんと年下の人たちであることもすっかり忘れて、毎回ワクワクしています。

皆さんのように個性的で優秀な人たちが、日本語や日本に興味を持ってくれたことを、日本人のひとりとして本当に嬉しく思っています。どうもありがとう!
そして、みなさんのブログを読む機会を与えてくれたaridome先生にも感謝を申し述べたいと思います。さんきゅー!

私は現在、ライターをしているのですが、文章を書いて仕事をしていくことは、小さい頃からの夢でもありました。人付き合いが苦手で、本を読んでひとりで過ごすのが好きだったせいもあります。おかげで、小学校に上がる前には日記を書いたり、お話を作ったりして、大人たちに見せていました。大人たちは「すごいね!」ととても誉めてくれ、私は大いに自信をつけたものです。

いっぽう、私の兄は正反対で、本を読むのが大嫌い。いつも友だちと外で遊んでいるような子どもでした。幼少時代の兄はとても可愛い顔立ちで、性格も陽気だったため、大人たちの人気者でした。どこに行っても「ヒロ坊、ヒロ坊」とチヤホヤされていたんです。私のほうは男の子に間違われるような顔で、気難しい性格。同じ団地のおばさんに「お兄ちゃんは可愛いのにね」とか言われたくらいです。

大人たちの注目が兄に集中する中、私は子どもながらに考えました。「このままじゃヤバイ、あたしの立場がなくなっちゃう! でも、兄は字も書けないし、本も読めない。私が誉められるのは、文章を書くことだけ。だから、ここを伸ばすしかないんだ!」
そして、その通りにしました。その通りになりました。

字の書けなかった兄は、紆余曲折を経た後、なんと今、アメリカで日本語の教師をしています。人生ってわからないもんだな、と思います。
最近、私は「紫微斗数」という占星術に興味を持ち、勉強を始めたのですが、それによると教師は兄の適職。故郷を離れて成功、いい生徒さんにも恵まれるとのこと。ところが私のほうは、作家やライターとしての資質が、まったく現れていません。向いているのは占い師なんだって。え~~!? やっぱり、占いなんか当たらない? それとも、向いてないのにやっていけるくらい、運が強い!? 

……まあ、いいや。不思議な運と縁のおかげで、こうして皆さんのブログを読ませていただいているのですから。来学期も、楽しみにしています♪