Thursday, November 29, 2007

他界に通じる『便所』 


皆さん~^^* 今晩は~、今日は天気がよかったですね。期末プロジェクトの勉強に落ち込まれて、今日のブログも妖怪の話になりました。ふふふ~ 韓国の怖い話には、便所がよく登場して、私が子供の時には、外が暗くなると便所に行くのが本当に怖かったでした。ですが、今回のプロジェクトの準備をしながら、日本でも便所に関する怪談の話があることを分かって、面白いな~感じました。また、便所という場所が持つ意味について説明があって、その内容を紹介します~~^^;;;

現代では、トイレと呼ばれることが多い便所は、昔は厠(かわや)、雪隠(せっちん)、閑所(かんじょ)などといわれ、神聖な場所と考えられてきました。そこは、他界から現世に通じる通路と考えられていて、「便所神」が宿っていると信じられてきたのです。

石川県金沢市では、新しく便所を作るときは、甕(かめ)のしたに夫婦人形を埋めて「厠神」とします。宮城県仙台市では便所の隅(すみ)に棚を作って「閑所神」を祭り、岐阜県でも便所の隅の柱に厠神を祭って花を、広島県では正月に「雪隠様」に祝い餅を備えます。

便所の神さまは、子どもの出産に大きな役割を果たします。お腹に子どもがいるあしだに、便所をいつもきれいに掃除しておけば、きれいな子どもが生まれるといいます。また、生まれてから七日目の七日祝いには子どもを便所に連れて行く、「便所参り」の行事を行うところもあります。

その理由で、他界からの通路とも考えられている便所は、妖怪もよく現れるとされます。『河童』(かっぱ:水の妖怪)の手が下から伸びてくるのも、現代の学校で妖怪が現れるのも便所なのです。

6 comments:

明君 said...

確かに妖怪の話の中で、便所という場所で、よく鬼とか登場しています。
しかし、中国の物語の中で、便所は汚いところですから、かえって邪気を取り除く可能性があります。

あみのっち said...

最近では田舎のトイレもウォッシュレットが完備されたりなんかして、明るくきれいになっていますが、昔はもう、怖かったですよ~。母屋と離れた場所にあるからひとりで行かなくちゃいけないし、穴は深そうだし、暗いし臭いし。

風水でもトイレを清潔にしておくと金運がよくなるっていうので、せっせとトイレ掃除をしています。かんじんの金運のほうは……今のところとくに効果がないみたいなんだけど(涙)

mizube said...

面白いですね。

昔のアメリカでは、家から離れた便所(別棟?英語ではOuthouse)が普通でした。今のようなトイレよりよっぽど怖い所だったでしょう。

Wordsman said...

アメリカでは、妖怪はトイレとはあまり関係ないですね。でも、都市伝説で(時々本当のニュース記事でも)よく出てくるのは動物(普通は蛇かアリゲータかクロコダイル)が突然トイレから出る事だから、怖いところともされていると思います。神とは全然関係ないですが。

Lawrence said...

面白いですね〜 そういう話は聞いた事がないです。トレバーさんが述べた通りの事もあるとは聞いた事ありますけど、信じられないくらいです。

それから、金沢出身の彼女にもこんな話について聞いてみたいと思います。

Aridome said...

チュンさん、本当によく調べたねぇ。チュンさんぐらい、関心を持ってもらえたら、私としても、このテーマを課題に出した甲斐があったというものだよね。何よりも、日本語の資料にどんどん当たっているというのがすごいよな。

ところでどうだろう、チュンさん。いつか日本の昔話や怪談を『便所』というテーマで掘り下げてみては?韓国の文化との比較も出来れば取り入れて。立派な博士論文のテーマになると思うよ。